東京都大田区　個人邸庭　牡丹（ボタン）の移植工事

新緑が芽吹いてくる3月末に牡丹の移植を行いました。

隣に新築アパートが建設され、日が当たらなくなり、牡丹の調子が悪くなったとのご依頼でした。

お客様が数十年も大切にされている牡丹だったため、かなりのプレッシャーがありました。

今年は暖かい日が続き、例年より早く新緑が芽吹いてきたため、急いで移植を行いましたが、落葉樹は本来、芽吹く前が移植適期です。

今回すでに芽吹いてしまっていたため、蒸散抑制剤や剪定などの処置の上、移植となりました。

移植は根を切断するため、根からの水分供給量が減り、少なくなります。

そのため、この時期に無処置で移植を行った場合、葉の蒸散量と水分供給量のバランスが崩れ、水分が足りなくなり枯れてしまいます。

幸い庭園内で他の作業も行っていたため、毎日牡丹の状態を確認しながら処置を行い、無事枯れずに移植することができました。

移植先には、キンカンがあり、時間帯によっては日を遮ってしまうため、牡丹にしっかり日が当たるように透かし剪定を行いました。

今後も定期的にモニタリングしていきます。