特殊伐採　縦割り工法について　〜２０ｍケヤキの特殊伐採〜

今回の記事は特殊伐採の縦割り工法についての記事です。

前回の記事のケヤキ (H=20m、C=275cm) の伐採ですが、お寺の敷地内の墓地と建物の間に位置しており、かなり狭い場所での特殊伐採でした。

さらに高所作業車、クレーンが入れない場所だったため、伐採した材を地上に下ろす必要がありますが、スペースがないため、材の下ろしが最大の課題となりました。

樹木の太さが太い場合、通常の切り方にすると重量的に薄い輪切りにするしかなくなるため、樹木に安全にロープを掛けることができません。

そのため、通常の横方向からの切断ではなく、縦方向にチェンソーを入れて分割することで、吊り点の確保と重量の軽減を行なった上で材の下ろしを行いました。

この縦割り工法は時間はかかりますが、狭い場所でも安全に伐採を行うことができます。

今回は6名×5日間かかり、重量も10tを超えていましたが、安全に作業を終えることができました。